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モバイルアプリ開発に関することを書いています

Tech Instituteというアプリ開発講座でサポート講師をしました

7月から12月にかけて、 Tech Institute というアプリ開発者養成講座が開催されています。 不定期ですが、この講座でサポート講師をさせて頂くことになったので、ちょっと雰囲気紹介しつつ感想を書いてみます。

概要とかスケジュールは公式サイトで公開されてます。あとは一般向けにも オープンセミナー が定期的に開催されるみたいです。

やったこと

今日僕が参加したのは、開発環境のセットアップをする回でした。 流れとしては、以下のような形で進められました。

  1. JDKインストール
  2. 環境変数の設定
  3. ADT Bundleのインストール
  4. 新規プロジェクトの作成
  5. エミュレーターの作成と起動
  6. Android Projectをエミュレーターで実行
  7. Android Projectを実機で実行
  8. SDK Managerの使い方

結構盛りだくさんな内容なので、当然スムーズに進む人とそうでない人もいたりするので、サポート講師としてはそのあたりを個別にフォローさせていただいたり、細かい質問に答えたりしました。

授業の様子

会場は中野国際コミュニティプラザにある早稲田大学さんの エクステンション・センター という場所で開催されてます。2014年にオープンしたばかりとのことで、とても綺麗な教室でした。 教室はだいたい40人くらいのキャパだったかと思います。

思っていたよりもいろいろな方が受講者として集まっているなぁというのが最初の印象でした。 プログラミングの経験などはフェーズ的に分からないけど、PCやAndroid端末の慣れ具合だけでも個人差ある感じでした。 サクサク手を進めてJellyBean出して遊んでいるような人もいれば、File Pathのコピペに苦戦してしまうような人など。(Windowsに不慣れなだけだったかもしれませんが)

でもみなさん共通していたのは、ものすごくやる気を感じました。 ちょっと詰まってしまった時などに挙手して質問してくるのですが、ちゃんと自分でいくつか試行錯誤した上でどういう現象になってるかきちんと説明してきてくれます。 毎回そういったスタンスで臨んでいれば、みなさんすぐにコツを掴めるんじゃないかなと思いました。

今回のハイライト

基本的には受講生の方々が使用するPCはWindows機だったのもあって、実機を認識させるのがハマりまくってました。最初は8割くらいの人が認識出来ない状況。

いろいろと試していくものの、原因は様々で「こうすれば認識する」っていう単純なものでは無かったのが、とにかく大変でした。USBケーブルの抜き差しくらいじゃダメで、Eclipse再起動とかUSBケーブル交換とか端末のWi-Fiをオフにしてみるとか、いろいろやりました。一番多かったのが、USBケーブルの相性でしたね…。

個人的にはやっぱりMacLinuxで開発するのがいいよな〜と、改めて思ったのは内緒です。

感想など

僕も同じようにエンジニアを育成する Javaスクール という講座がスタートだったので、勉強し始めたときのことを思い出したりして、よい刺激をもらえた気がします。

まだまだ先は長いけど、Androidアプリ開発の楽しさを知ってもらって、エンジニアって職業に興味持ってもらえたらいいなと思いました。

そのためにも授業をサポートする立場ではあるものの、ただ正解を教えるだけではなくて、どうやったら問題を解決出来るのか?という考え方とか、流れみたいのをうまく伝えることが出来るといいなと思いました。

Google I/O 2014 の What's new in Android development tools のセッション感想

今回見たのは、What's new in Android development tools というセッションです。


Google I/O 2014 - What's new in Android ...

まだあまりAndroidStudioをよく知らないという方は、とにかく一度 19:30 くらいから始まるデモは見た方がいいと思います。 きっとAndroidStudioの素晴らしさが、垣間見えるはずです。

全体でおよそ45分のセッションなのですが、主に3つのパートに分かれていました。

  1. Android Dev Tools (00:00)
  2. Android Studio (19:30)
  3. What's Next (33:56)

要点や感想などを、まとめてみました。

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Google I/O 2014 の Subscriptions Made Easy with Google Play のセッション感想

Google I/O 2014 はいろいろ盛りだくさんだったので、セッションビデオをちゃんと見ようと思い、せっかくなので感想などを書いていきます。

今回は、Subscriptions Made Easy with Google Play を見た感想です。

定期購読機能を実装したことは無いのですが、今後必要になりそうなので興味があって最初の視聴に選びました。(時間も短かったし。)

スピーカーは、GooglePlay Teamのプロダクト・マネージャーの方らしい。

要点

  • 定期購読はサービス提供者と購入者の双方にメリットがあり、収益化の方法としてとても優れている
  • In-App Biilingサービスに組み込まれているので簡単に実装でき、様々な処理を自動化してくれる
  • デベロッパーコンソールから、お金や期間などを完全にコントロールすることができる

アプリ例

いろいろなカテゴリーのアプリで使われているとのこと。

例えば、"The New York Times"のようなニュースアプリ、"MLB At Bat"のようなスポーツアプリ、"SmartEducation"が開発する教育向けゲームアプリなど。

デベロッパーコンソールで設定できること

定期として設定できるのは、月単位と年単位から選択できる。また近いうちに、週単位や四半期単位も選択可能になる。

さらにユーザーにそのサービスを試してもらう方法として、無料試用の期間を設定できる。もちろん、この間にはユーザーに請求はいかない。

このセッションでの重要だと思った点

"if your app can offer great value to your users via subscriptions, in-app billing is as easy to use for subscription-based payments as it is for one-time payments."

参考となるドキュメント

感想

デベロッパーコンソールで細かく設定できるようになっていたのは、注力してる感じがすごい伝わってきた。今は無料アプリ+アイテム課金な組み合わせがうまくいっているみたいだけど、ゲーム以外では定期購読の方が相性良さそうだと思うので、In-app billingが多機能になるのはうれしい。

# Android Casual Talks #1 に参加してきた

概要など

イベントページは、ここ。 イベントの概要としては、募集ページから抜粋すると

"Androidのチーム体制や開発プロセス、アプリやパッケージの設計、モダンAPIやライブラリ、テストと品質、ビルド環境とCI、ログ解析や効果測定など、Androidアプリ開発に関することを深く浅く、広く狭く話しましょうという趣旨の会です。"

とのこと。当日のツイートは、ここにまとめられている。
とても勉強になった1日だったので、忘れないよう記事に残す。(備忘録的な目的なので、メモ程度の内容です。)

クックパッドの開発環境について

発表者:@rejasupotaro

  • コーディング規約をGitHub Enterpriseで管理
  • サーバーサイドでそうしてたから
  • 7月からAndroidStudio+Gradle環境に移行した
  • 社内にNexusサーバでmavenリポジトリ立ててライブラリ管理
  • サーバサイドでは新しい技術を取り入れる流れがあった
  • Androidでも
  • Debug -> Beta -> Release
  • Beta -> DeployGateでテスト配信
  • Release -> crashlyticsレポート収集
  • PAPA -> ユーザー意見を収集

品質を保つための組織的な取り組みと人に依存しないテスト

発表者:@mhidaka

  • メーカーの開発品質って視点
    • マインド:組織の目標を統一する
    • 反復:小さな目標に分割する
    • 計測と評価:メトリクス超大事
  • Android2.2, iOS6.0以上全部
  • 開発プロセスの決定
    • 目標をチーム内で共有
  • 反復(イテレーション
  • 単体テストの自動化:途中からやると難しいので必ず最初から
  • テスト設計
    • 必要最小限のものを
  • 開発環境の最適化
    • Redmine、ビルド環境、単相者への権限移譲
  • テストの重要性を理解する
    • テストをスキップする誘惑

グリーにJenkinsを導入して2年半で起こったこと

発表者:@watermint
公開資料:http://www.slideshare.net/okazaki/2013-0829-jenkins-for-cookpad-android

  • Jenkins使ってる人多い
  • Hudsonの時から使ってた
  • INND -> Jenkins -> iPhoneアプリにしたり
  • @ITに記事を書いた
  • 変えないことは大きなリスク
  • 技術負債の増大
  • 導入のポイント
  • ツールではなく、ワークフローをカエル
  • じっくり慎重に:無理強いしない
  • 許容する:拡張や改善の余地を残す
  • みまもる:ゆっくり成熟をまつ
  • 導入前の問題点
    • 作業の属人化
    • 成果物の管理
    • 残課題の管理
  • ツールの導入で解決 < 仕組みの改善で解決
  • 指標とリリース基準が結びつかないと無視される
  • 確認のために指標を利用する
  • 徐々にワークフローに組み入れる
  • 仕事の方向がそろうと多いな力になる(職種をまたいで)

Injectionの基礎(android編)

発表者:@WillOnWheels
公開資料:http://prezi.com/ehfdkvl9ps-1/inject-presentation/

  • Dependency Injection
  • Inversion of control - MartinFowler
  • ユーザーが信号を制御する
  • それを逆にする
  • 例:あるデータを取得する処理を複数箇所で行う場合、あちこちで処理をするより、クラスで持たせる。
  • 1.クエリ発行
  • 2.インスタンス
  • 3.Factoryパターン
  • 4.injector
//injector setting
//Lister<Person> を NetPersonLister で実装する

//injector usage
@Inject Lister<Person> contactLister;
  • maps interface to implementation
  • construct and inject objects
  • construct and inject parameters
  • メリット:only change injector setting!
  • Method injection
  • Member injection
  • まとめ
  • clarify dependencies
  • easy refactor
  • perfect for testing
  • Injection frameworks
    • Pico:minimal, efficient
    • Guice:fulll-featured, runtime
    • Spring
    • Roboguice:based on guice, Android specific features
    • Proton:small footprint
    • Dagger:Android, static injection
  • Androidでの注意点
  • Systemがつくるインスタンスがある -> Activity, Context…
  • RoboguiceではRoboActivityで解決してる

意外と役立つ?Android Open Source Projectすすめ

発表者:橋本 泰

  • OHAの話し
  • ブラウザのデフォルトでの起動設定を取得したいが難しかった
  • イルカのブラウザは撮れてる
  • OHAのコードリーディングした
  • 事前準備として言語設定を英語にしてターゲットのキーワードを確認した
  • OpenGrokでコード検索

アプリのリニューアルとその効果測定について

発表者;@consomme72

  • 終電のため聞けず(資料だけでも見たかった…)

第1回JetBrainsユーザー会に参加しました

仕事でもプライベートでも、コードを書くときには何かしらのIDE(総合開発環境)のお世話になることが、多いと思います。 最近は特に、スマートフォン向けアプリを作る場合には、なおのことではないでしょうか?

AndroidだとEclipseであったり、iPhoneだとXcodeがよく聞くIDEだと思います。

今回はそんなIDEを対象としたユーザー会に、参加してきました。タイトルにある「JetBrains社」のIDEが、今回のテーマでした。 ユーザー会の概要については、こちらをご覧下さい。

内容はこんな感じでした。

  • 名刺交換タイム
  • デモがメインのセッション
  • 懇親会(ピザ&ビール・コーラ)

注意書き

これから見聞きしてきた感想を書いていこうとしてますが、ものすごくボリュームのある会でしたので、当日のツイートまとめとか、@yusukeさんのブログ「侍ズム」とか見た方が楽しめると思いますので、JetBrains製品に興味ある方はそちらをおすすめします。

名刺交換タイム

「まずは打ち解けましょう」という主催者 @yusuke さんの提案で、周りの人達と適当に名刺交換をしました。 きっとWeb系の人が多いんだろうと思っていたら、だいたいAndroid絡みの人達に囲まれていました。やっぱり東京は狭かったです。

Session#1 : JetBrains製品群ライセンス形態 & IntelliJ IDEA ウォークスルー by @yusuke

IntelliJをメインにしつつもJetBrains全体の紹介など、入門的な内容でした。 この日、僕はJetBrainsがチェコの会社だと初めて知りました。 主な製品群だけでも、IntelliJ IDEA / WebStorm / RubyMine / AppCode / PhpStorm / Pycharm というように、たくさんあるとのことです。他にも .NET 系のツールもあるようです。

その後はIntelliJのデモをしながら、どんなところが優れているかを解説してくれました。いろいろなメリットを上げてくださってましたが、詳しくは「侍ズム」などを見て下さい。僕も見返そうと思ってます。 面白かったのは、ショートカットキーでインデントなどの自動整形をしてくれるというやつは、知らなかったので活用してみたいです。

Session#2 : IntelliJのここが気持ちいい! by @siosio & @mike_neck

当初予定されていた発表者の @_siosio さんがデスマ中という、なんともいたたまれない緊急事態により、@mike_neck さんによる代LTとなったようです。 Eclipseと比較する内容でしたので、とても分かりやすくIntelliJのメリットが理解出来ました。 やっぱりIntelliJいいですね。

Session#3 : WebStormとRubyMineを使ってみた by @sue445

ちょっと僕はどちらも使ったことないですし、JavaScriptRubyも書かないので「へぇ〜」という感じで見てました。 でもやっぱりコード補完の強力さとか、参照元へのジャンプ機能などを解説されていたので、そういう気持ちよくコードが書けるという部分は、JetBrains製品共通なんだなというのが、理解出来ました。 そして @sue445 さんの発表は、なんというかいろいろ盛り上がりました。

Session#4 : JetBrains発のJVM言語Kotlinの紹介 by @ngsw_taro

JetBrains製JVM言語の「Kotlin」の紹介でした。ただ紹介するだけじゃなく、ライブコーディングを交えたデモで、いろんな角度でKotlinの魅力を伝えていました。 かなりKotlin気になりました。 @ngsw_taro さんが、Kotlinの一人AdventedCalenderをしているらしいので、あとで読んでみようと思います。

Session#5 : AppCodeの紹介 by @mike_neck

Objective-Cを書くためのIDEとのことで、基本的には有償でしか使えないので、けっこう楽しみにしていました。 まずはGUIを作るデモから始まったのですが、Xcodeにしか見えないなぁと悩んでいたらXcodeでした。どうやらAppCodeはGUIツールを提供していないらしく、そこはXcodeでやるようです。 で、コードを書くときにはAppCodeでゴリゴリ書くのだそうです。確かに強力なコード補完など、コーディングが捗りそうな感じでしたので、いつか使ってみたいなと思ってます。

懇親会

同じ会場で、ピザとかビールとかコーラが振舞われました。LTの後半から会場内にピザの匂いが立ち込めていたので、会話しつつもみんなガツガツ食べてました。 いろいろお話し出来たり、twitter上でも繋がることが出来たり、楽しい懇親会でした。

まとめ

久しぶりにブログを書いたのは、書いた人の中から抽選でIntelliJ IDEAのフルライセンスが当たるからという、とても邪な理由です。

今回は、JetBrains製品の良さが確認出来たのはもちろんなんですが、愛用者や興味を持っている人が集まれたことが、とても良かったなと思いました。 あとは、特定の技術にフォーカスした勉強会ではなく、こういったツールにフォーカスした会も楽しいですね。いろんな人が集まりますし、いろんな話しが出来て良い刺激を得られました。

第2回以降のユーザー回では、IDEを単体で取り上げたりなども検討しているとのことですので、次回以降も楽しみです。

最後に、会場を提供下さったメディアテクノロジーラボさま、主催者の @yusuke さん、登壇者の @mike_neck さん、@sue445 さん、@ngsw_taro さん、参加者のみなさん、お疲れ様でした&ありがとうございました!

第14回自動認識総合展に行って来ました

展示会の概要

イベント名: 第14回自動認識総合展

日時: 9月12日(水)10:00 - 17:00

場所: 東京ビッグサイト

主催: JAISA(一般社団法人 日本自動認識システム協会)

  

また、1日の流れとしては、こんな感じでした。

以外と時間に余裕は、ありませんでした。

  10:00 - 12:30 受付&NFC関連の展示ブースを周る

  12:30 - 13:00 昼食

  13:00 - 13:30 セミナー会場へ移動&受付

  13:30 - 15:50 セミナー2部聴講

  16:00 - 16:30 国際物流総合展を見学

  

会場周辺の様子

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前半:展示会の見学

会場は、ビッグサイトの東ホール1という場所でした。

到着後、初日ということもあり、ちょうどテープカッターの場面に出くわしました。

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写真の通り、堅いです。 もろ業界関係者向けです、的な雰囲気です。

対象となる分野は、主に次のようなものです。

会場入り口では、NFC体験ポイントを集中しており、実際に私物の対応Android端末で体験してきました。

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NFC搭載スマートフォンを各ブースにかざすと、出展企業の概要が表示されます。

NFCタグに埋め込まれたURL情報を読み取り、スマートフォンのWebブラウザで見る形式です。

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東京ビッグサイト内にあるレストランのうち、クーポン実施レストランに対応スマートフォンをかざすと、レストランのクーポンサイトが見られます。

Tagが2つあるのは、おサイフケータイ機能を搭載したスマートフォンでも、見られるように分けてあるようです。

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案内パネル上の「行きたい場所」にスマートフォンをかざすと、わかりやすい道順が表示されます。

NFCタグに埋め込まれた、目的地と現在地の場所情報を読み取り、道順を示す画像をスマートフォンに表示します。

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このタグにタッチをすることで、予め設定したSNSに投稿出来ます。 (※対応アプリ「たっちなう」のインストールが必要です。)

  

主に、NFC関連企業のブースで見てきたことを、まとめました。

  

福見産業/エース工業

八重洲にあるNFCRFIDタグ販売店、および通販をやっている企業で、お店と同じような雰囲気をそのまま展示していました。 またNFCを使ったペットボトルのオーバーキャップでスタンプラリーをやっていて、景品として飲み物を頂きました。

  

凸版印刷

国内のNFC分野では、大日本印刷と並んで大手の企業です。既に多くのNFC関連サービスをリリースしてるので、それらのデモを展示していました。その中で、主にコンシューマ向けサービスをいくつか体験してきました。

最初に「LinkPlace for exhibition」というサービスを体験しました。事前にEvernoteを認証しておくことで、設置してあるNFCタグにタッチすると展示物の資料がEvernoteに自動保存されるという、ペーパーレスをウリにしたサービスです。 ・・・が、なぜかEvernoteの認証ができず、何も体験できませんでした。

次に「LinkPlace」の「リアルいいね!」のデモを見ました。これは、SNSアカウント情報が登録されたNFCタグを、設置してある端末にタッチすると自分のSNSへ自動投稿されるというサービスです。

次に今月リリースプレスが配信されたばかりの、「Cylsee」というサービスのデモを見ました。これは、サービス専用のNFCタグにタッチすると、タグの情報をサーバーへ送信し、サーバーからコンテンツを自動取得できるサービスです。ウリは、タグ自体にはコンテンツ情報を持たないので、配信するコンテンツを動的に変更できるとのことです。ただし、これもデモサーバーが不調で、説明だけでした。

デモ環境がグダグダではあったけど、どのサービスもスマートフォンをもっと便利に使えるようになる、良いサービスだと感じました。 やっぱり、タッチするだけでいろいろなコンテンツを取得できるのは、とても気持ちがいい行為です。

  

DNP大日本印刷

NFC関連のブースでは、一番大きいスペースだったと思います。分野も、ペイメント・非接触ICカード・物流など多岐に渡っていました。

その中で、新しい薄型非接触ICカードの説明を聞いてきました。0.3mmという従来の半分以下の薄さらしいです。触らせてもらったところ、とても薄くて軽く、グニャグニャとよく曲がりました。中にNFCチップを内蔵しており、会員カードやカードキー的な利用が可能とのことです。また、セキュアエレメントを搭載した製品もラインナップにあるため、決済などの個人情報もセキュアに扱えるようです。

最後にDNPのマスコットキャラにタッチすると、スマートフォンこちらが表示されました。

  

NXPセミコンダクターズ Japan

オランダに本社がある、チップベンダーです。NFCに関しては、スマートフォン向けのNFCチップ製造や、「NTAG」ブランドのタグを製造している企業です。

ブースでは、PS3のタグ対応ゲームのデモを見たり、高セキュリティタブの説明聞いたり、MifareとNTAG203の違いを聞いたりしました。 NTAGについては、国際標準規格に準拠したNFCタグとなっているとのことなので、今後NFC関連サービスで広く使われることになりそうです。

  

その他

以下のブースも、簡単に見て周りました。

  • SAG:タグメーカー
  • マーストーケン・ソリューション:NFCRFIDを使った製品提供

  

後半:セミナー聴講

セミナーは2部構成でした。

各セミナーの内容と、感想をまとめました。

  

第1部

  • タイトル:NFCの概要とその利便性がもらたす世界
  • 講演者:ソニー株式会社 FeliCa事業部 竹澤 正行

  

NFCの規格が誕生する前は、MIFARE+FeliCa+TypeBがそれぞれスタートした。 スマートフォンでカードエミュレーション、R/W、PtoPが1つの機器に集約されたため広まってきている。 海外ではカードエミュレーションが広まっていない。セキュアなサービスはインフラの整備が必要だから。

NFCForumという団体で、NFCの国際標準化を行っている。 NFCForumでは、ヘルスケア・コネクションハンドオーバー・スマートポスターなどの仕様をWorkingGroupで制定している。(USESCASE) メジャーな企業でNFCForumに参加していないのは米Apple社。

FeliCaオンリーの端末は無くなり、FeliCa+NFCチップを搭載した端末が普及していくだろう。 Felica Lite-Sはセキュリティを持ったタグ。 1mm角をきった。詳しくはWebで!⇒Sony FeliCa Lite-S

  

第2部

  • NFCとモバイル端末で生み出す、魅惑的な世界
  • 講演者:TAPIT Founder Andrew Davis

  

tapitがやりたいこと 操作を簡便にする。コンテンツをたやすく入手すること。 シンプルな操作(ここではタッチのこと)が良い体験を生む。 企業の検索数はとても多い。=検索するニーズがある これをタッチだけで出来たらいい

・利用シーン1 ポスターをタッチしてライブチケットを購入 ゲームのパッケージをタッチしてプレイ動画を閲覧 車の広告にタッチしてコンテンツを取得 tapitはタッチした物の履歴、回数、場所を集計できる どのキャリア、メーカー、機種で利用しているかも分かる。 NFCQRコードの両方の選択肢があった場合、ユーザーはNFC(タッチ)を選ぶと断言できる。

・利用シーン2 使われなくなった公衆電話をチャージポイントに変えた。 ケーブルテレビのキャンペーンに導入した。 Facebookのいいね。twitterのフォロー。チェックイン。(シールで省スペースに活用) 音楽フェスに。(リアルいいね) tapit -> USA, AUSTRALIA, SINGAPORE, CHINA, INDIA, UK 様々な国で展開している。 ぜひ日本でも展開していきたい。

  

感想

Tapitの事例を見ていると、NFCが便利だとしても、『日常に溶け込むオペレーションでないと普及しないよね。』という事を 改めて気づかされました。また、NFCが普及するにはデザインが重要だと、実感しました。

tapitのマークは良かったです。タッチしようと思えるイラストかも。 FeliCa Lite-Sは、素晴らしい製品だと思います。とても小さなチップで、一定のメモリとセキュリティを兼ね備えているので、 新しい利用シーンが生まれそうだと思いました。

Tapitのタグをもらいました。

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展示会の感想

全体的にBtoB向けのソリューションが多く、来場者も業界関係者っぽい人が多い感じがしました。 ただ、その中でも凸版印刷の一般のエンドユーザー向けのソリューションなどが、かなり注目を浴びていた様子もあり、 スマートフォン×NFCを想定したサービスが、盛り上がってきているのを肌で感じました。

また、ベースとなる技術として様々なNFCタグや、新しい非接触ICカードなどにも触れられたことも、とても勉強になりました。 特にソニーのFeliCa Lite-Sは、コストを抑えつつFeliCaの長所を兼ね備えていて、面白そうだなと思っています。

JAG茨城 第6回勉強会を開催しました

先日、第6回目となる日本Androidの会(Japan Android Group)茨城支部の勉強会を、開催しました。
諸々の事情で、約2ヶ月ぶりの開催でした。

当日の流れは、こんな感じです。

  • 日時:9月8日(土)10:00 - 17:00
  • 場所:水戸市国際交流センター 和室
  • 参加人数:5名
時間 内容 担当者
10:00 - 12:00 情報交換など 各自
12:00 - 13:00 お昼ご飯 各自
13:00 - 14:00 Androidのテスト&NFCについて 下川
14:00 - 17:00 今後の支部の活動など 各自

午前

午前中は、のんびりと雑談したりしつつ、最近の話題などについて情報交換をしていました。普段は発表とか、ハンズオンとかを詰めているので、新鮮な感じがしました。たまには、こういう感じもアリかなと思います。
前日まで、新たに初参加の方がエントリーしていたので、とても楽しみにしていたのですが、都合がつかず今回は参加出来ないとのことでした。
いつかお会い出来るといいなと思います。

お昼

お昼ご飯は、最近定番となりつつある会場近くのデパートへ、全員で行きました。
「な嘉屋」というお店で、「辛子大根 蕎麦」を食べました。美味しかったんですけど、しょっちゅうは行けないお値段かなと。

午後

午後は、始めに僕が発表をしました。
Androidのテスト環境について、概要的なものをまとめた内容です。
当日の資料は、こんな感じです。

資料にはありませんが、最後にJenkinsを使ったテスト自動化のデモとかも、ちょっとだけしました。次回はJenkins導入あたりを、発表出来ればいいなと思っています。

おまけで、NFCについても少し発表しました。資料は、NFCLabの定例会で発表したときのものでしたが。
(資料の中で紹介している自作アプリは、GooglePlayに公開したので、対応端末をお持ちの方は、遊んでみて下さい。⇒GooglePlayへ

その後は、けっこういろいろな事をみんなで話していました。

  • Monkeyテスト
  • 最近使ってるMacソフト
  • 支部の今後の活動
  • ROVIO(angry birdの)
  • iPhone5
  • 僕の勤めてる会社のこと
  • などなど

今のところ、第7回勉強会は10月20日(土)の予定です。
会場の空きが少なくて、他に選択肢が無かったのですが、めっちゃABC東北と被ってます。どうするか考え中です。